筑波大学デジタルデモクラシーと
政治的不平等(DDPI)プロジェクト

データ

市区町村議員の政策に対する考え方

格差や不平等が社会的・政治的課題となっている中、市区町村議員の皆さんはどのような考えで政策作成に取り組んでいるのでしょうか?2024年に実施した調査の結果をもとに、その傾向をお示しします。

調査の概要

調査主体グループ

日本社会・政策研究会(科研費 「現代日本における平等をめぐる政策観の実証研究
:市民とエリートとの相互作用」プロジェクト(代表:竹中佳彦))

調査業務委託

株式会社日本リサーチセンター

調査実施時期

2024年1月 ~ 2024年3月

サンプリング

全市区町村から抽出した自治体から10名を抽出
※令和6年能登半島地震にかかる災害救助法適用地域に属する市区町村を除く

調査方法

郵送による配布・回収

配布サンプル

4860

回収サンプル

2932(回収率 60.3%)

データ

  1. 現代日本社会はどのくらい平等だと思うか?
  2. 政治的見解
  3. 諸グループの自治体への影響力に対する認識
  4. 過去5年ほどの間、どういった活動をどの程度していたか?
  5. 過去4年間に議会でどういった問題を取り上げてきたのか?
  6. 過去5年ほどの間、政策促進のために誰と接触したのか?(複数選択)
  7. どのような価値観を有しているのか?
  8. 争点に対する意見
  9. 市区町村選挙制度はどうあるべきか?
  10. 国と地方の関係についてはどうあるべきか?
  11. 社会福祉や税についての意見
  12. 日本の地域活性化はどうあるべきか?
  13. どのような社会が望ましいか?
  14. 次の意見に対する賛否
  15. 後援会の加入等状況
  16. 個人後援会の状況
  17. 先の議員選挙の当選の力になったもの
  18. あなたの支持団体や友好団体の中で、重要なもの
  19. 回答者のプロフィール
  20. 所属政党

現代日本における政治の不平等

現代日本において、政治参加、政治に対する考え方、政策に対する評価などは、性別、年齢、社会経済的地位によってどのくらい異なるのでしょうか?どのような人々が政治に積極的に関与し、高く評価しているのでしょうか?その逆に、どのような人々が政治に対して不満をもっているのでしょうか?ここでは、2021年に行った調査をもとに、性別、年齢、学歴ごとに結果を示します。

#調査は、参加、代表、意識という3つのモジュールからなります。これらに共通する質問はまとめて集計した結果を示しています。

#学歴は、中高卒、短大・高専、大卒・大学院卒、高大卒に区分しています。このうち、高大卒は大学、大学院で以下に挙げる大学を卒業した回答者です。

北海道大学・東北大学・千葉大学・筑波大学・東京大学・一橋大学・東京工業大学・東京外国語大学・横浜国立大学・名古屋大学・金沢大学・京都大学・大阪大学・神戸大学・岡山大学・広島大学・九州大学・熊本大学・東京都立大学(首都大学東京)・大阪府立大学・大阪市立大学・神戸市外国語大学
早稲田大学・慶応義塾大学・上智大学・東京理科大学・立教大学・明治大学・中央大学・法政大学・青山学院大学・国際基督教大学・関西学院大学・関西大学・同志社大学・立命館大学
各医科大学・各大学の医学部・海外の大学

調査の概要

調査主体
Research Group

科研費「機会と結果の政治的不平等に関する総合的実証研究」プロジェクト(代表:山本英弘)

Grant-in-Aid for Scientific Research “Comprehensive Empirical Study on Political Inequality of Opportunity and Outcome” Project (PI: Hidehiro Yamamoto)

調査業務委託
Survey Contractor

楽天インサイト

Rakuten Insight

調査期間
Survey Period

2021年11~12月

12 in 2021

調査方法
Survey Method

ウェブ調査

Web Survey

サンプリング
Sampling

楽天インサイトのモニタより、全国の人口構成比に準じて性別、年代(10歳刻み)、居住地域(13ブロック)を割り当てて抽出した。

The sample was drawn from Rakuten Insight monitors by assigning gender, age (in 10-year increments), and residential area (13 blocks nationwide) according to the national population composition.

計画サンプル数
Designed Sample Size

参加、代表、意識の3つのモジュールから構成され、それぞれについて2,000サンプルを目標とした。

It consisted of three modules: participation, representation, and attitudes, with a target of 2,000 samples for each.

回収数
N of Response

参加モジュール 2,119 participation

代表モジュール 2,090 representation

意識モジュール 2,081 attitudes

データ

  1. どのくらい投票に行っているのか(参加、代表、意識モジュールの合計6,290件を対象とした集計結果・年代別)
  2. どのくらい投票に行っているのか(参加、代表、意識モジュールの合計6,290件を対象とした集計結果・学歴別)
  3. どのくらい政治にかかわっているのか(意識モジュールの2,081件を対象とした結果・年代別
  4. どのくらい政治にかかわっているのか(意識モジュールの2,081件を対象とした結果・学歴別
  5. どのくらい社会活動にかかわっているのか(参加、代表、意識モジュールの合計6,290件を対象とした集計結果・年代別
  6. どのくらい社会活動にかかわっているのか(参加、代表、意識モジュールの合計6,290件を対象とした集計結果・学歴別
  7. 政治への関心や満足はどれくらいか(参加、代表、意識モジュールの合計6,290件を対象とした集計結果・年代別
  8. 政治への関心や満足はどれくらいか(参加、代表、意識モジュールの合計6,290件を対象とした集計結果・学歴別
  9. 政治についてどのように考えているのか(参加、代表、意識モジュールの合計6,290件を対象とした集計結果・年代別
  10. 政治についてどのように考えているのか(参加、代表、意識モジュールの合計6,290件を対象とした集計結果・学歴別)
  11. 政策についてどのように考えているのか(意識モジュールの2,081件を対象とした結果・年代別
  12. 政策についてどのように考えているのか(意識モジュールの2,081件を対象とした結果・学歴別
  13. 政党は誰の利益を代表しているのか(代表モジュールの2,090件を対象とした結果・その1)
  14. 政党は誰の利益を代表しているのか(代表モジュールの2,090件を対象とした結果・その2)

デジタル・デモクラシーに対する人々の評価

デジタル化に伴い、インターネット投票や行政DXといった動きが加速している。これらに対して人々はどのように考えているのだろうか。2023年12月に行った調査の概要を示す。

調査の概要

調査主体グループ KDDI財団「電子投票における法的・社会的課題の探究」プロジェクト(代表:山本英弘)
調査実施時期 2023年11-12月
サンプリング 楽天インサイト保有のウェブモニタから、性別、年齢を人口構成比に割り付けて抽出
サンプル数 4,765
調査方法 ウェブ調査

データ

  1. インターネットをどのように利用しているのか?
  2. 選挙についてどのように考えているのか?
  3. 日本の選挙についてどのように考えているのか?
  4. インターネット投票に賛成か?
  5. インターネット投票のメリット、デメリット
  6. デジタル技術を用いた政治参加に賛成か?
  7. マイナンバーカードの取得状況と理由
  8. 行政デジタル化についてどのように考えているのか?
  9. 個人情報の提供を求められたらどうするか?
  10. 科学技術についてどのように考えているのか?

新型コロナウイルス対策への人々の評価

新型コロナウイルス感染症の流行に対して取られた政府や自治体の政策に対して、人々はどのように評価しているのだろうか。
2021年1月と22年2月に行った調査の概要を示す。

調査の概要

  2021年調査 2022年調査
調査主体グループ 科研費「機会と結果の政治的不平等に関する総合的実証研究」プロジェクト
(代表:山本英弘)
村田科学振興財団「COVID-19をめぐる国家と社会の相互関係」プロジェクト
(代表:山本英弘)
調査実施時期 2021年1月 2022年2~3月
サンプリング 楽天インサイト保有のウェブモニタから、性別、年齢を人口構成比に割り付けて抽出 ウェブモニタ1から、性別、年齢を人口構成比に割り付けて抽出
サンプル数 2,001 1,000
調査方法 ウェブ調査 ウェブ調査

データ

  1. 自分が1年以内にコロナに感染する確率はどれくらいか?
  2. 自分が1年以内にコロナで重症化する確率はどれくらいか?
  3. コロナの流行は生活にどのような影響を与えたか?(2021年)
  4. コロナ対策についての各機関をどのくらい評価しているか?(2021年)
  5. 政府によるコロナ対策をどのくらい評価しているか?(2021年)
  6. 政府の対策の決め方についてどのように考えているのか?(2021年)
  7. 都道府県の対策の決め方についてどのように考えているのか?(2021年)
  8. コロナに関する情報をどこから得ているのか?(2022年)
  9. コロナに関する情報はどのくらい信用できるのか?(2022年)
  10. コロナ流行によって経済はどう変わったか?(2022年)
  11. コロナへの感染は自分の責任か,運が悪いのか?(2022年)
  12. 感染防止か経済か?
  13. 感染防止のために自由を制約すべきか?
  14. 感染防止は個人の責任か政府の責任か?
  15. コロナ対策をどのように評価しているのか?(2022年)
  16. ワクチン接種についてどのように考えているのか?(2022年)
  17. 政府の経済対策をどのように評価しているか?(2022年)
  18. コロナ対策について行政機関をどのくらい評価しているのか?(2022年)
  19. 衆議院選挙でコロナ問題をどれくらい考慮したか?(2022年)
  20. 日本は、コロナ感染者数を減らすための国際協調に貢献しているか?(2022年)

日本人の政治行動と政治意識に関する調査(2021年)結果概要

2021年衆議院選挙後(11~12月)に、有権者の投票や政治行動、政治や社会に対する考え方に関する調査を行った。結果の概要を示す。

調査の概要

調査主体 科研費「機会と結果の政治的不平等に関する総合的実証研究」プロジェクト
(代表:山本英弘)
調査業務委託 日本リサーチセンター
調査期間 2021年11~12月
サンプリング 日本リサーチセンター郵送パネルより、平成27年度国勢調査の
人口構成比に準じて割り当て、無作為に抽出。
調査方法 郵送による配布・回収
計画サンプル数 4,000
回収数 2,768(回収率69.2%)

データ

  1. どこから政治の情報を入手しているのか?
  2. 2021年衆院選挙の投票率
  3. 2021年衆議院選挙:投票した政党
  4. どのくらい政治に関わっているのか?
  5. どのくらい社会活動に関わっているのか?
  6. 重要だと思う社会や政治の問題はなにか?
  7. 国会議員の構成は適切か?
  8. 国会議員はどうあるべきか?
  9. 政治への関心・満足
  10. 日本の政治についての考え
  11. どのような社会が望ましいか?
  12. 政策争点に対する意見
  13. 最近の政策に対する評価
  14. 社会全体や暮らしの様子はどうなのか?

自治体の女性政策調査結果概要

「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」(2015年9月)、「政治分野における男女共同参画の推進に関する法律」(2018年5月)の公布・施行により、地方自治体における男女共同参画社会の形成および女性に関する施策の推進状況に注目が集まるとともに、自治体職員を取り巻く働く環境も大きく変化しつつある。
このような状況を踏まえ、2020年11月~21年1月に、すべての地方自治体を対象に、女性政策の実施状況や自治体の労働環境に関する質問紙調査を行った。

調査の概要

調査主体グループ 旭硝子財団「女性議員が増えると何が変わるのか?
-市区町村議会における実証的検討-」プロジェクト(代表:山本英弘)
調査実施時期 2020年11月~21年1月
サンプリング 全市区町村の男女共同参画部署を対象とした全数調査
配布サンプル数 1,741
回収サンプル数 555(回収率31.9%)
調査方法 郵送調査

データ

  1. 回答自治体の人口分布
  2. 女性や暮らしに関する条例の制定状況
  3. 女性や暮らしに関する計画の策定状況
  4. 男女共同参画計画に基づく取り組みの実施率と達成率
  5. 育児・教育に関する取り組みの状況
  6. 障害者に関する取り組みの状況(1)
  7. 障害者に関する取り組みの状況(2)
  8. 「政治分野における男女共同参画推進法」に定められた取組
  9. 自治体内での妊娠・出産・育児・介護等と仕事との両立支援制度の活用状況
  10. ハラスメント防止策の導入状況
  11. 女性団体との関係
  12. 議会活動と妊娠・出産・育児等の両立

エリートと有権者の平等観

 政治家、官僚、利益団体リーダー、マスコミ幹部、専門家など エリートは社会の平等についてどのように考えているのだろうか。また、一般の有権者とはどのように異なるのだろうか。ここでは、エリートと有権者に対して行った調査の一部を示す。
調査の詳細は、竹中佳彦・山本英弘・濱本真輔編『現代日本のエリートの平等観:社会的格差と政治権力』 明石書店を参照。 

調査の概要

  エリート調査 市民調査
調査グループ 社会的平等観研究会(竹中佳彦他)
調査実施時期 2018年1月~19年 2019年11~12月
サンプリング 各界エリートの
名簿等から抽出
層化二段無作為抽出
(調査地点は 50 地点選挙人名簿から抽出)
配布サンプル 10,071 2,500
回収サンプル 1,566(15.5%) 803(32.2%)
調査方法 郵送 郵送

データ

  1. 全体的に日本社会は平等か?
  2. 政治参加は平等か?
  3. 政治的結果は平等か?
  4. 収入は平等か?
  5. 雇用は平等か?
  6. 男女は平等か?
  7. 外国人に対する待遇は平等か?
  8. 都市と地方は平等か?
  9. 若者と高齢者は平等か?
  10. 在日米軍基地の負担は平等か?
  11. 社会保障は平等か?
  12. 教育は平等か?
  13. 競争か平等か
  14. 累進課税
  15. 女性の雇用割当制
  16. 機会の平等か結果の平等か