筑波大学デジタルデモクラシーと
政治的不平等(DDPI)プロジェクト

[対面][7/7 16:45-]「孤独・孤立対策による健康格差の是正:社会疫学の視点で考える」(第12回DDPI拡大講演会)

DDPIプロジェクトでは、格差・不平等の政策的解決、そのためのデジタル技術の可能性(デジタル民主主義)などをテーマとしつつ、2022年度もセミナー・シリーズを断続的に開催しております。

今回は『孤独・孤立対策による健康格差の是正:社会疫学の視点で考える』と題し、社会疫学者である近藤尚己先生をお招きし、格差・不平等の問題を考えるうえでのもっとも基本的な出発点である人間に焦点をあてて、個人と個人の間における格差のイメージのうち重要なトピックである「健康」のあり方を中心に議論してまいります。人類史上、健康寿命の伸張や豊かな生活を送ることのできる現代ほど繁栄した時期はないように思われます。とはいえ、繁栄の影には、高齢化と少子化に伴う人口減少、コミュニティの消失、人間同士の孤立・孤独、それにともなう死、脆弱なセーフティネットと支援、グローバルな資本や人間の移動など数多くの問題もあります。人間の「健康に生きる・過ごす」という素朴な希望はそのような社会の問題群に左右されることがありますし、また、新型コロナウイルス感染症流行は、希望を具現化する手段であるはずの政策についても、政策が社会を縛るだけでなく社会が政策を縛る面があることを白日の下にしました。

そこで「健康なまちづくり」をコンセプトに、社会疫学のアプローチから多角的に健康格差問題にお取り組みになっていらっしゃる近藤先生より研究経験をふまえた知見をご提供いただくことで、もっぱら個人の行動変容に還元して問題解決を考えようとするのでなく、制度や慣行・文化など社会の変容を通した問題解決を考える際、我々にどのような視点が求められるのかを幅広く考えてまいります。

なお、本セミナーは拡大講演会と題して、感染症対策を行ったうえで対面開催といたします。ぜひ多数の方のご参加をお待ちしております。

第12回 DDPI 拡大講演会「孤独・孤立対策による健康格差の是正:社会疫学の視点で考える」
開催日時 2022年7月7日(木)16:45~18:00(講演 16:45~17:35,   質疑応答 17:35~18:00)
開催場所

筑波大学総合研究棟B110 公開講義室 (地図をご確認ください)

  • バスでのアクセス:第一エリア前バス停より徒歩1分
    (関東鉄道バス「筑波大学循環(右回り)」のご利用が便利です。 https://kantetsu.jorudan.biz/
  • 自動車でのアクセス:K5 本部棟南ゲート駐車場より徒歩8分
    (案内センターにて駐車証をお受け取りのうえご駐車下さい。 http://www.t-anzen.org/pdf/map/kounai-chizu.pdf
報告者

近藤 尚己(京都大学大学院医学研究科社会疫学分野 主任教授、日本疫学会理事、日本プライマリケア連合学会評議員)

司会:松島みどり(人文社会系准教授)

言語 日本語
参加費用 無料
事前申し込み方法

参加希望の方は、右のリンクよりお申し込みください。https://tinyurl.com/yeytvkk7

  • 事前登録は当日7月7日(木)12時にていったん締め切らせていただきます。
  • 未登録にて会場にお越しの際は、受付にてご記帳を賜りますのでよろしくお願いいたします。
  • 「研究室などの組織単位」でも事前登録いただけます(従来通り、個人単位でもお申込み可能です)。
対面開催にかかる
おことわり
  • ご参加の際、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、入室時の手指消毒、マスクの着用、座席間隔を空けての着席などの感染防止対策へのご協力をお願いいたします。
  • 講演当日のインターネット同時配信は行いませんのでご承知おきください(後刻、編集動画を限定公開予定です)。
  • 本セミナーは筑波大学人文社会系FD(ファカルティ・デベロップメント)活動の取り組みの一環を兼ねております。
お問い合わせ先 DDPI@japan.tsukuba.ac.jp